amori's blog

よろず技術系と趣味関係の雑記です。アニメの比重が高くなってます・・

オッドタクシーのケモキャラ設定

2021年4月期アニメの「オッドタクシー」

今期、というか歴代のアニメのなかでトップクラスで面白い。

 

サスペンスよりの群像劇をケモキャラアニメで徹底的にリアルに描いているのがものすごく上手いところなんだけど、どうやらこのアニメならではのケモキャラ設定そのものが大ネタである可能性が高くなってきた。

 

本作の秀逸なところは、海外ドラマでよくある複数のエピソードがうねうねと絡まって展開される群像劇をケモキャラ設定というアニメならではの世界観設定だ。

日本の実写ドラマでこの種ドラマが成功した例はあんまりないと思う。これは海外ドラマでのそのテイスト自体を翻案するのがかなり難しいからだろう。

 

本作が成功しているのは脚本の巧さはもちろんだけど、リアルな日本の都会+ケモキャラアニメという構成が、かなり複雑なエピソードや伏線そしてウィットある大袈裟なセリフ回しを自然なものとしていると思う。

 

が、話が進むにつれて明らかになっていく主人公の小戸川の背景はどうやらこの設定そのもののようなのである。

 

(以下、ネタバレの可能性があります)

 

本作の考察でかなり最初の段階から、

本作のケモキャラ設定は小戸川からみえている世界であって、実はみんな人間なのでは?

と言われている。

 

·オープニング曲のPV中で小戸川がミラー越しにケモキャラを見るシーンがある

·小戸川には脳機能の異常、共感力がある

·小戸川の極めて高い人を見分ける力は、人それぞれを別の動物として認識しているからではないのか

·柿花の回想シーン、おかんが人間っぽい描写(9話分追記)

 

など、と考察されています。

 

最初の頃のエピソードで白川に対して、

「この辺りでアルパカはあんただけだ」

みたいなセリフがあったと思うのですが、これはミスディレクションで、「アルパカ(に見えるの)はあんただけだ」というものと解釈できます。

 

強いていえば、人称視点が小戸川でないシーンでもケモキャラ描写が続いているというのは穴かもしれませんが、これは実は全て小戸川の回想だったという説明もありえます。

次回予告がどうもエピソード完了後の会話のようなのもそれを予感させます。

 

もしこのケモキャラ設定が本当に大ネタだったとしたら、最後はどうなるのかなあ。

 

もしかして最後のエンディングはキャスト全員、担当の声優さん役者さんたちによる実写バートがあったりして···

 

白川はとても違和感ないな、きっと。

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