amori's blog

よろず技術系と趣味関係の雑記です。アニメの比重が高くなってます・・

新海誠展に行ってきました

展示内容の感じはオフィシャルな画像が多いこちらが参考になるかと
http://trendy.nikkeibp.co.jp/atcl/pickup/15/1008498/111301020/


展示内容はこれまでの新海誠の映画の制作に関する資料、特に絵コンテがメインで、それに関する美術資料や本編映像を合わせて展示してたので、メイキングや絵コンテを好んで見る類のアニメファンには非常に面白い展示なのではないかと思います。

例えば、わたしのアニメに関する知識では、背景美術はまず緻密な絵画のような絵があるもんだと思ってたのですが、これは既にいにしえの技術に含まれるものであって、
今は50を超えるレイヤーの構成とに分解されてそれぞれにエフェクトをかけて描かれていて、もう最初っからデジタル素材で緻密に作られているのですね。
職人芸としての背景動画とかいうレベルを追求するのはもう完全に方向が違う(^^;

あと、言の葉の庭色彩設定や雨描写の解説も面白かったなあ。
環境光とかトレス色の設定とか、解説を見て初めてあの独特な描写の仕組みが理屈でわかりましたし、これとか雨の描写手法が、次の「君の名は。」にさりげなく使われてるんですよね。
この展示見たら、これまでの作品を改めてまたじっくりと見直してみたくならのではないでしょうか。


もちろん普通に新海誠作品が好きというかたにも本編映像の抜粋などや、監督が作りたい作品と観客が望む作品とのギャップを監督がどのように考えてきたか、といった解説が楽しめると思います。
特に最後のクロージング映像は3分程度と短いながら、新海作品を通したキャラクター・シーン・セリフを巧みに再構成して新海作品全体を通したメッセージとなっていて必見です。
うむ、ブレがないですわ(^_^)


あと、ガジェット類の展示はあんまりありませんが、昔の制作当時の機材の再現でポリタンクマックG4とか並んでいて懐かし楽しかったですがw


こちらは作品中の新国立美術館の展示を模したフォトスポットです。
せっかくならライティングまで本編に寄せてくれたらよかったのになあ(^^;

ちなみに混雑度についてですが、
その前に行った怖い絵展が長蛇の列でえらいことなってたので、念のため会場前から並ぶつもりで出かけてたら、たいした列もできてなくて、普通にすぐに入れました(^_^)

会場内はそれなりに人いましたが公式ツイッターでも待機列のアナウンスはなかったので、終日じっくりみられたのではないかと思います。