amori's blog

よろず技術系と趣味関係の雑記です。アニメの比重が高くなってます・・

正解するカド 第9話 ・・こ、これが野崎まどか(@_@:)

前回予告通り今回ネタが明かされました。
amori.hatenablog.com
もう、本当に思った通りの展開で(^^)v・・・
・・・
・・・
・・・
・・・(ラスト1分)・・えぇぇぇ(@_@)

・・・なんといいますか、バラエティのクイズ番組でよくある
「最終問題は100ポイントの逆転チャーンス!!」
で大逆転くらった感じですww


*** 以下内容に触れます ネタバレ注意 ***

ノヴォとヤハクィの背景はほぼ当初の予想の範囲でした。
ワムの次に与えられるのは無限の情報処理能力というのも、まあサンサとナノミスハインが相当してました。

さらに7話8話の浴衣・デート回がユルめにみえて沙羅化が今後の重要な展開を担うであろうところまでは予測できてましたが・・・・

沙羅化と異方のつながりってそっちの方かよヽ(´o`;

第3勢力の登場というオプションはかなり早い段階で切り捨ててたんですよ。
ヤハクィがいうところの「情報の繭」(わたしが箱庭宇宙・ヴァーチャルユニバースと呼んでたもの)は、要するに多数ある試行錯誤のひとつなので、完全にノヴォの管理下にあるはずで、他のノヴォ及びそのアバターである異方存在はない、と考えていました。

沙羅化の幼女時代の写真などミスディレクションとして反則だあ(^。^)

・・・20年以上もこの宇宙を見守るために潜り込まされていたのかな?

ということは、ノヴォの側にも色々と事情があるようで、ヤハクィが言ってた「多次元の隙間を埋める貴重な情報の繭」という説明もちょっと怪しいとこがある。
真道を連れて行きたいのは、情報の繭を量産するための種としてなんだろうか。

ヤハクィ vs 沙羅花 が、
密漁業者 vs 自然保護組織
みたいな構図になったりしないよなあ・・

まあ、残り3話はビジュアル的にも大きな展開あるそうなので、さらなる
斜め上の展開を期待しましょう(^。^)

追記
今、このインタビュー読むと含みがわかって味わい深いですわ
nizista.com
正解するカドM・A・Oインタビュー「隠されたものを含みつつ演じる楽しさ」|Nizista (ニジ★スタ)

正解するカド 第8話+ 終わりのオプション

ここが初めての方は、こちらで物語の設定考察を確認ください。
amori.hatenablog.com

第8話の予告で「お前は神なのか・・」というセリフや多数のカドの描写がありました。ということは、いよいよノヴォがこの世界の創造主で、この世界はノヴォがなんらかの答え=正解を得るための計算機・情報処理装置で、あるとが明かされるのではないかと思われます。

プロデューサーインタビューによると、最後の3エピソードでは観たことがない映像が繰り出されるとのことですから、カドの類、もしくはそれを超えてくる映像が見られ、つまり新たな世界の創造と旅立ちが描かれるのでしょう。

ところで第7話の感想スレによると、ヤハクィが読んでた「人間万歳」という話は、神様が人間を造る話なんですね。もう、設定隠す気ないようで(^_^

http://anicobin.ldblog.jp/archives/51418352.html?p=9

312: ななしさん 2017/06/02(金) 23:03:05.70 id:JPKVRBGk0.net
武者小路実篤「人間万歳」
神様・天使・滑稽天使などによる天上界を舞台にした戯曲
滑稽天使が何か出来損ないなのを作っていて
それを他の天使たちが笑ったり神様があきれたりしてたんだけど
ある時そこへ隣の神様がやってきて滑稽天使が作ったものを
「それは人間という素晴らしいものですよ」と指摘する

というような話だったような
その頃の作家が書いたにしては「隣の神様」という
パラレルワールドのような概念が出てくるのがちょっと物珍しい

さて、先の記事でオープニング映像を根拠に「沙羅花異世界転生エンド」を予測しましたが、残り4話もあるるのでまだまだ話の振り幅が残っています。

可能性のあるオプションを他にも妄想してみましょう。

ヤハクィはこう言いました。

「世界には問題が存在し、それを解く事が世界の意義となります。人類は問題を解決しなければならない。正解に近付かねばなりません。その為に“サンサ”があります」

これプログラマの言い方に置き換えると、
「各タスクは最適解を求めるためにパラメタをそれぞれに変化させて実行される。最適解への到達を加速し精度を上げるためにアルゴリズムの改修もする」

何が言いたいかというと、ノヴォが作った、走らせている世界はこの宇宙だけじゃない、ということです。サンサの説明で示されたように多次元平行でリソースを投入できるんですから、膨大な世界を使って正解を期待するのが当然です。

そのような前提で今後の展開のパターンを考えてみますと、

1) 正解放棄
人類「異方存在は異方におかえりくださいな」
異方存在「この分岐世界、使えねー。」
→アボーンエンド

2) ロールバック
人類「正解できませーん(@_@)」
ヤハクィ「惜しいなあ。いいとこまで来てたんだが・・・初動をやり直してみるか。春埼、リセットだ」
春埼「リセット・・・2017年7月27日です」
→カド出現からやり直しエンド

3) ロールオーバー
人類「やった。正解を超える正解にたどり着いぞー」
ヤハクィ「よしよし。正解を教えたまえ」
人類「教えたらこの世界放棄するつもりだろ」
ヤハクィ「教えなくてもアボーンしたるぞ。はよ教えぇ」
人類「へーんだ。正解したらリセット回避も分かったもんね。クロックはこっちの方が早いから下手のことしたらノヴォの 異方世界まで吹っ飛ばしまっせ」
ヤハクィ「(どうしてこうなった)」
→人類勝利で新たな神になるエンド

4) 夢オチ
品輪「という夢をみてワムができてエネルギー問題解決しましたー」
世界「サンサは?サンサはできんのか?」
→品輪助手争奪戦が始まり、エネルギーに糸目をつけないワムボムの応酬で人類滅亡エンド


・・・やっぱり沙羅花エンドがいいなあ(^_^)

正解するカド 第8話 終わりの始まり

正解するカド」のわたしの解釈と予想
「ノヴォはこの宇宙、実はヴァーチャルな箱庭宇宙、の創造主であり、コンタクトの目的は人類文明の超加速によるノヴォを超える文明の収穫」
の詳細ついては、過去の記事を参照ください。
amori.hatenablog.com

以上を仮定・前提として今回のエピソードを観ると、実に示唆的な内容でした。

沙羅花は、異方存在がこの宇宙を変えてしまうことを恐れて異方存在を帰すことを主張します。
「この宇宙は『自然に』生まれたもの。守るべきもの」との想いから。

しかし、同時に沙羅花が家業の彫金の龍を紹介した時に「空想の生き物を『形作って信じる』ことができる」とも言っています。
これは沙羅花が無意識のうちにこの宇宙が『創られた』ものであることを感じており、その無意識が異方存在への拒否の結論を導いているのではないでしょうか。

幼い沙羅花が持っていた彫金の亀。古くは亀が宇宙を支えるものの象徴でした。
彫金の亀が暗示しているのは、宇宙もまた人の手によって作られること、でしょう。

・品輪助手の折り紙ワム、
・真道母の亀の折り紙、
・そして沙羅花の彫金の亀。

これまでの象徴的な造形がどれも女性にリンクしているのも偶然ではないはずです。

つまり、人類もまた新たな仮想の世界を生み出すということです。


品輪助手のワムの折り紙で示されたように、
形状こそが異方との境界を現出させる本質であり、サンサによってカド・異方の概念を認識できるようになった人間には、カドの向こうの事象を利用し新たな科学を発展できるようになります。

それこそがノヴォの目的です。この宇宙は人間という処理プロセッサを大量に高密度高サイクルで稼働させるためのプラットフォームとしてノヴォが作り出した存在なのでしょう。

それでは、この先ヤハクィによって人類はどこに向かわされるのでしょうか。そしてその結末は?

現時点での手がかりはオープニングの映像シーケンスでしょうか。
壁画で人類の進化が暗示され、現代の写実的な描写に繋がり、最後は繭で再生を待つかのような女性、たぶん沙羅花、が描かれています。

ここから推測するに、この物語は人類が作り出す新たな世界に沙羅花(のアバター)が新たな交渉官、すなわちその世界のヤハクィザシュニナとして転生し、新たな文明の発展に関与する、という結末にむかうのではないか
と思うのです。

正解するカド: 第7話 浴衣回ですかw

「もう眠らなくていい」
という衝撃のヒキから二週間。

話が大きく進むのかなと思ったら、温泉回・水着回ならぬ浴衣回w


まあ、あからさまなミスディレクションでしょうね。
もちろん今回のヒキである「交渉側の分裂の危機」の導入舞台としての縁日なんでしょうが、
今回の爆弾は「人間の知覚を次元を超えて拡張すること」
そしてそれを視覚のインプットだけで実現してしまうところです。

「眠らないでいい」
というのは、その変革の極々一部の側面でしかありません。
人類の生産性が何倍かになる、というのもミスディレクションですね。
この変革はまずメディアで何億人かに影響を与え、眠らないどころか一人が次元を超えたマルチタスクで何倍何十倍もの
思考を実行することになるでしょう。

そしてなんといっても、カドの感覚を理解した上での思考の加速。これが決定的に文明の発展を超加速するでしょう。

「ヤハクィは次に超情報処理能力を提供するだろう」という予測は、ワムのようなモノの提供ではなく、人類自身の変革となりそうです。

これはノヴォが人類を次のステージに導く一歩でしょうか?
それとも収穫のための育成・品種改良の一歩でしょうか(^_^;)?

他の「正解するカド」に関する記事はこちら↓

amori.hatenablog.com

正解するするカド ・・ヤハクィは何しにNIPPONへ

次は総集編なので、ちょっと回を戻って考察を。

異方存在がなぜ日本に来たかについては、ヤハクィが「日本はパンを分け与えるから」と答えてますが、これは日本の国もしくは国民性のことを言っているのではないと思います。

だって人間の思考や国家の機能についてはコンタクト後に理解したわけですから国民性が判断基準であるはずがありませんから。
(ただしこの宇宙がノヴォが作ったバーチャルな宇宙だという前提においては時間をロールバックして何回かコンタクト点を探した結果という可能性もありますが、これまでの描写から少なくとも1回目の状況が続いているという前提ですすめます)

ではノヴォがこのタイミングで日本をコンタクトポイントとしたのなぜか?

それはノヴォの目的(のための手段)である人類の文明の超加速を促するのに文明と科学の進歩が一定の水準まで熟した、と判断かたからでしょう。

その評価基準は、おそらくはエネルギーの高度利用と情報処理量の増大でしょう。

コンタクト前にノヴォが観察できる現象はかなり限られたものでしょうから、エネルギーについては原子力エネルギーの使用そしてエネルギー流通の動向、情報処理量についてはネットワーク及びスーパーコンピュータの発展が観測に引っかかったのかなと思います。

日本はエネルギーの輸入消費はトップレベルで原発稼働数も多い。そしてそのエネルギーによる工業製品がエントロピーが低い情報を持つものとして世界に配分されています。
ネットワーク経由での情報処理発信量も世界的にかなりの規模です。
羽田空港という場所では旅客量もトップレベルなので、エネルギーや情報の流量が多く、人間をひとつの情報処理装置としてみると、エネルギーと情報が世界と大量に行き来している場所と考えららます。

まあ、このような条件を満たす先進国は他にもありますが、日本はその密度と長期にわたる経済成長として抜きん出ているかと。

そしてなんといっても、人口が集中する都市エリアで核エネルギーの放出が観測された唯一のエリアですから・・・

正解するカド 第6話 世界を変えるどころか・・(O_O)

amazon primeで最新話をはやく観られることに、今頃気がつきました(^_^;)

これまでの「正解するカド」の考察はこちら
amori.hatenablog.com


今回のノヴォ移転の話は、新幹線の陸上輸送エピソードみたいだなあ、と思ってたら、真藤のハードワークが最後の爆弾の伏線になってたとは・・・

(以下、第6話の内容を踏まえての考察になりますのでネタバレ注意)


今回な「爆弾」の意味を掘り下げるために、ノヴォの人類へのコンタクトの目的予想を繰り返しますと、

「人類が存在するこの宇宙とは、そもそもノヴォが作り出したもので、その目的は、知的活動体及びその文明の発現、そして文明発展の加速によってノヴォを超える知識と真理を得ること」

です。

よって、無限エネルギーの次は無限の情報処理能力を与えるだろうと踏んでたのですが、

甘かったー(^_^;)

人類の文明発展の加速のためには、人類の宇宙の側のキャパそのもの上げなくてはならない。よって人類自体の活動キャパを上げるために睡眠不要という人類改造を提示してきましたね。

やっぱ、ノヴォは人類を情報処理としてみなしており、徹底的にチューンナップしようとしてるんだなあ。

例えていうなら、
Google(ノヴォ)が未知の最強の囲碁プログラム(ノヴォの目的)を作るために、AlphaGo(宇宙)を作り出し、
機械学習(文明発展)を加速高速化するために、タスク(人類)の処理能力(活動効率)をあげる
・まずはタスクのためのリソースを強化し(ワム)、
・次はタスクのアイドル時間(睡眠時間)の削減だ

てな感じでしょうかw

AlphaGoが人類数千年分の囲碁の対局を数カ月で試行錯誤と学習するように、
人類の文明発展はノヴォ側からの時間クロックに対して桁違いに速いサイクルで動いているのでしょう。

ですからノヴォ側の(人類から見て)遅いリソースに頼らずに、人類側で閉じた形で加速する手を打ってきたのでしょう。

つまり直接に情報処理能力を与えるのではなく、
情報処理能力を自身で加速できる能力として睡眠不要という改造なのですな。

・・ブラックだなあ。人類側に選択権あるんでしょうか(^_^;)
ここからが交渉の本番ですな。

サクラダリセットはハードボイルドだ

まあタイトルで全てです。

ハードボイルドというとタフな探偵が主人公のバイオレンス・犯罪小説というものですが、
狭義におけるそのスタイルの本質は「感情や批判・批評を排除して物語を客観的に描く」というものです。
ですので「タフな探偵」というのは、彼が遭遇し巻き込まれる暴力的や理不尽な状況を客観的に描くのにうってつけの手段のいちオプションにすぎません。

サクラダリセットがハードボイルドであるというのは、荒唐無稽で特異な舞台設定における極めて技巧的なプロットを客観的かつむき出しにして読者に見せているというところです。

淡々としている主人公とヒロインの設定はその狙いを実現するために見事に機能してると思います。

ハードボイルドラノベとして観ると、また面白味が深まると思いますよ(^。^)