amori's blog

よろず技術系と趣味関係の雑記です。アニメの比重が高くなってます・・

「終わらない人 宮崎駿」完全版 ・・・別物だった(°_°)

色々と物議を醸した最初の放送から時間が長くなってるようなので、どんなシーンが加えられたのかと思って観てみたら、

編集から構成まで全然違うドキュメントになってました。

大きな流れはそれほど変わっていないのですが、ナレーションを一切排し、しかもテロップも会話の言葉の字幕以外、状況や人の感情や雰囲気を説明するようなテロップは一切ありませんでした。(あったのは年と月、アニメーションに関係する簡単な用語説明ぐらい)
元々このような構成にしたかったのか、先の本放送の恣意的な演出に対してクレームがあって作り直したのかはわかりませんが、ノーナレーションで編集のみによる演出のドキュメンタリーという今時珍しい番組になっていたと思います。

まあ確かにこれを地上波総合で放送するのはちょっとハードル高かったでしょうねえ。

テレビをかけ流して、ながらで観れないですもん。
映画を観るように、言葉に、シーンに、表情に状況や流れを読み取ることを視聴者に求めるつくりになってました。

微妙にカットされてたシーンの有無ひとつでも、そこから伝わってくるものが随分変わっているなあと思いました。

そして、見る側が主体的に話を読み取ろうとする事によって、見えてくるものがけっこう変わるものだなあ、ということを強く感じました。

同じ素材を使ってもこれほど印象が変わるとはσ(^_^;)

前の本放送を観た人にこそ、もう一度観てもらいたい完全版でした。

↓本放送時の感想はこちら
http://amori.hatenablog.com/entry/2016/11/16/020801