amori's blog

よろず技術系と趣味関係の雑記です。アニメの比重が高くなってます・・

正解するカド 第11話 それでもまだ希望が・・

えーっとですね、さすがにあと一回でステレオタイプな展開をひっくり返してはこれないでしょうねえ(-.-;)

これまではこの作品のプロットについてのみ解釈や予想をコメントしてきたんですが、さすがに製作自体にコメントしたくなったので、これについては記事を分けます。

さて、ヤハクィザシュニナの人類拉致計画を阻止するべく、真道と沙羅花は品輪のサポートを得て対策を準備した・・
という展開はあまりにもストレート過ぎて、これ自体がミスディレクション出ないかとすら思ったりしなくはないのですが、第7話〜第9話でハードSFから人間ドラマにクロスフェードしてきた流れからして最終話でハードシリアスSFの比重が大きくなることは、まあないでしょうねえ(ToT)

巨大化し人類を飲み込んだカドが、ヤハクィザシュニナと真道との対消滅を起こし、それを沙羅花が涙とともに見つめ、バックにエアロスミスがかかる、
みたいな終幕でも、もう全然驚きませんわ(´ー`)


まあ、それでもまだ残された希望があるとしたら、
・品輪はあのスーツを対ザシュニナ兵器と思って作ったわけではなく、また異方に行くなら喜んで行く気配がありあり。
・ヤハクィが沙羅花達を閉じ込めた、と言っているガジェットと、沙羅花が閉じこめようとしてるガジェットが見た目同じ。なのに沙羅花たちは自由にこちら側と往き来してる。てことは、ヤハクィはわかってて真道と沙羅花を泳がしてるわけで、品輪に異方アクセスの知識をも授けてるんだから、結局は全てヤハクィの掌の上という展開もあり。
・ヤハクィが読んでいた小説は、有島武郎の「実験室」のよう。これ、病気で死んだ妻を解剖する医師の話。前に「人間万歳」が展開の暗示だったことがあるから、これも暗喩だとしたら、解釈しだいでバッドエンディングへの期待もなくはないような・・・

さて、どうなりますかね。と、思わせてくれるだけでも、充分楽しい作品だったことは確かです。
予想の外し方が、斜め上でなく斜め下だったのだけは残念でしたけどね(^。^)


ちなみに「実験室」の概要
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/実験室_(小説)ja.m.wikipedia.org

本編は青空文庫にはありませんが、国会図書館のデジタルコンテンツがありました。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1109899dl.ndl.go.jp