amori's blog

よろず技術系と趣味関係の雑記です

貴族探偵 第2話 インプレッション

まず謹んで訂正いたします。
第1話への感想
amori.hatenablog.com
の中で

視聴者のミステリへのリテラシをアテにはできなかったのでしょう

と書きましたが、一般視聴者へのケアは最低限にしといて、麻耶ファン・原作ファン、そして相葉ファンのフックをあれやこれやとぶっ混んでたんですね(^_^;

絶賛側クラスタの反応で、これは相当にアングルを楽しめる構成・構造になってることが少しづつわかってまいりました。仮にそれが原作に引き込もうとする撒き餌かフライだったとしても喜んで食いつきさせていただきますw

で、第2話。
原作ファンの快楽の境地にまだまだ届きませんが、ドラマ好きの立場からもかなり興味深い状況になってきつつあることを感じはじめてまいりました。

もちろん、例えば野木亜紀子による超絶的なドラマアレンジという正統的なドラマの楽しみ方ではなく、「普通ならあり得ない製作・制作の結果生まれた狂った(褒め言葉)ドラマ」としての楽しみです。もしかしたらとんでもないもの、2度とみることがないかもしれない類のドラマをみているのかもしれない、という視点からのかなり歪んだ楽しみかたです。

月9枠のドラマでこんなことをやっているということ自体が、じわじわとその狂い加減を感じさせてくれます。

特に今回は、ドラマ化による劣化やワイドショーの低視聴率の自社状況を他局番組実名で自虐的にぶっ込んでくるところは、「他の番組だって大概低視聴率じゃねーか。局全体の低迷を象徴的に月9におっかぶせんじゃねーよ。けっ、どうせスケープゴートにされんなら好きにやらしてもらうからなー」という啖呵を空耳してしまいました。

メイドさんの捜査まとめがワイドショーのボード(というか予算カットで手書きボードが増えてる本家よりちゃんとしてる)にグレードアップしてるところなど、これ番組の構成自体をメタに弄ってくることの象徴ですわな。鼻形のツッコミ芸も、あれ、ドラマあるあるのスクリプターのミスとかへのツッコミのバリエーションですわな。

それを是としているのは、パズルミステリとして極めて真っ当な構成ありきでしょう。
ちゃんとした謎解きというコアを維持しつつ、どこまでドラマという枠を、製作・制作・原作・ファンの垣根を越えて、どこまで破壊できるのか、というのが本当の楽しみどころでしょう。

番組ラストの「ツッコミながら楽しむファンタジー」なんちゃらってのは、視聴者へのエクスキューズでもなんでもなく、開き直りをすることに対する最低限の意思表明なんでしょう。

今後、普通のメディア批評には月9に引導を渡す意向が多ようで酷評がヒートアップしていくでしょうが、バブルの時にすら見られなかった、芯の通った狂ったドラマ製作をクールの最後まで続けさせてあげるべく微量ながら応援させていただきますわ。

原作も読まなくてはw