Nスペ:未解決事件 ロッキード事件

面白かったあ。

まあ、衝撃の事件の真相、というほどのものではなく、薄々語られていた事件の背景の「一部」について裏がとれた、というところか。
ドラマとはいえ、フィクションではないので事実に基づいた点かどうかにはかなり慎重に描かれていたようだ。

もっと大きな事件の背景、米国による田中の影響力の排除、つまり戦後日本の米国傘下からの自律、を封じるため一手、
であった、というこおについては、ドラマ中では、登場人物のセリフやプロットにかすかに滲ませているにとどめていた。

戦後最大級の疑獄の、検察からみた田中逮捕までの話はドラマとして十分に面白いが、それ以上に「この事件の闇はさらに深い」という、ドラマのあちこちに明に暗に散りばめられたメッセージに、Nスペ制作班の思いがヒシヒシと伝わってきた。
#ドラマパート、脚本か編集かで相当にカットされてるとこありそうだった。

ところで、内容以上に感心したのが事件当時の時代考証の緻密さ。
衣装・小道具・セット・車・街の風景、などなど、よくぞここまで準備できたなあ、と見入ってしまった。

10月から始まるコールドケース日本版はこのハードル越えられるかなー